【噴水台】ノーベル賞の季節
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.05 15:08
1995年9月、金泳三(キム・ヨンサム)大統領は「ノーベル賞に対する国家戦略的挑戦」を宣言し、高等科学院の設立を電撃発表した。 これを通じて韓国の基礎科学レベルを「2010年までに科学技術7大先進国に高める」という意欲的な目標も提示した。 翌年、数学・物理学・化学・生物学・経済学分野の創造的科学人材を養成するため、高等科学院をスタートさせた。 あれから15年が過ぎた今、基礎科学が一朝一夕になるものではないという点だけを確認させてくれている。 科学者を「オリンピック選手村方式」で育成しようという試み自体が最初から誤った発想だ。 何かと騒がしかった金大中(キム・デジュン)元大統領の平和賞受賞があるが、基礎科学・経済学分野で韓国は依然としてノーベル賞の不毛地として残っている。
ノーベル賞に関する限り、ユダヤ人は独歩的だ。 1901年に始まったノーベル賞の歴史で、昨年まで団体と機関を除いて栄誉を抱いた個人(共同受賞者含む)は計806人。 このうち4人に1人(184人)がユダヤ人だ。 米国国籍の受賞者は282人であり、3人に1人以上だ。 特に梅毒の治療剤を開発したエールリッヒ、相対性理論のアインシュタインなど医学・化学・物理学で頭角を現した。 69年に新設された経済学賞はサミュエルソンをはじめ、受賞者のおよそ半分が米国国籍のユダヤ人だ。