北朝鮮政権の後継者で事実上落点されたキム・ジョンウンに関することは大部分ベールに包まれている。少年時代の写真のほかには公開されておらず、現在どんな姿なのかも知られていない。

年も北朝鮮が公式的に明らかにしたことはない。

最初１９８４年１月８日生まれだとされていたが最近８２年生まれに変えようとする動きがあるという。４１年ソ連生まれだが、４２年白頭山密営生まれと公式化されている金正日総書記のように、生まれた時期を調整して金日成主席（１９１２年生まれ）の生まれた年度の下１けた「２」にすべて合わせて家計の偶像化を試みようとするという分析だ。

キム・ジョンウンは金正日が北送在日韓国人出身舞踊家である高英姫（コ・ヨンヒ、２００４年死亡）との間に生まれた３人の兄と妹のうち、末の息子だ。兄が正哲（ジョンチョル、２９）で、妹はヨジョン（２３）だ。映画女優出身の成恵琳（ソン・ヘリム、２００２年死亡）が生んだ金正男（キム・ジョンナム、３９）が異母長兄だ。２人の兄が相次いで後継構図から脱落し、一歩遅れて有力な候補に挙がった。

昨年初め、北朝鮮が内部的に後継者内定作業を終えて本格的な宣伝作業に入り、住民たちの間では「青年大将」と呼ばれた。そうする中、わずか２年にもならない期間に「朝鮮人民軍大将」に上がったのだ。北朝鮮は住民たちにキム・ジョンウンを紹介し「将軍様（金正日）の風貌にそっくりだ」と強調するものと関係当局は把握している。実際、金正日国防委員長は自分に似たジョンウンを幼い時から寵愛してきたという。

キム・ジョンウンは９０年代兄の正哲、妹のヨジョンとともにスイス・ベルンの学校に通った後、平壌に帰還した。２００２年から２００７年４月まで５年制の金日成軍事総合大学に通ったことが把握されている。政府当局者は「金正日がキム・ジョンウンの軍の経歴を作るために早くから軍事学校に通わせたとみられる」と述べた。しかしキム・ジョンウンは金日成軍事総合大学在学時、実際には通っていなかったという。代わりに労働党の組職指導部部員として登録した同大学教授たちがジョンウンの家に出入りして、大学教材で講義し、勉強させたという。

身長は１７５センチ程度だと把握されている。

バスケットボールが好きな彼は、兄正哲とともに一時、世界最長身バスケットボール選手として知られた北朝鮮のリ・ミョンフン（２３４センチ）、北朝鮮の「マイケル・ジョーダン」と呼ばれたパク・チョンジョンらとともに「雷チーム」を作ってバスケットボールの試合を楽しんだという。

兄正哲と違い、勝負欲が強く、組職管理に徹底的だったという証言もある。１３年間平壌に滞在し、日本に戻った金正日国防委員長の料理人、藤本健二氏は２００３年６月に発行した本「金正日の料理人…間近で見た権力者の素顔」で「正哲はバスケットボールが終わればそのままお疲れさまと別れる一方、ジョンウンは同僚の選手たちを集めて敗因を分析するなど徹底的な姿だった」と伝えた。


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