【噴水台】レアアースレバレッジ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.09.27 13:15
ギリシアを虎視眈々と狙ったペルシアのクセルクセスはスパルタに獅子を送る。彼が要求したのは「一握りの土」だ。国家の土台と同時に富の源泉である土地を象徴したもので、遠回しの服属の勧誘だ。スパルタのレオニダス王はこれを拒否してテルモピュライに出る。精鋭300人だけ従えて。「シックスパック」シンドロームを起こしたフランク・ミラー原作の映画「300」では「たった一握りの土のため…」といえど、現代でなら妄発だ。世界は今、一握りの土をめぐり「煙のない戦争」中なのだ。
その中でも「非常に珍しい土」が問題だ。まさに希土類(レアアース)だ。18世紀北ヨーロッパで初めて発見された。元素名にテルビウム、エルビウム、イッテルビウムなどスウェーデンの地名が多い理由だ。希土類はランタニウム系列にスカンジウムとイットリウムを合わせた17元素の総称だが、ランタニウムは「私は隠れている」という意味だ。同じ系列のジスプロシウムは「得にくい」という意味だ。ところでこの物質が半導体と電気自動車など先端産業の核心原料だ。先端産業のビタミン、グリーン産業の必需品と呼ばれる背景だ。