‘リチウムの宝庫’ボリビアへ行く(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.09.06 11:01
ボリビアの首都ラパスから南に10時間走ると、視野が大きく開けた。凍った湖が白い雪に覆われているような平原が果たしなく続く。かつて海だったここは数万年前、地殻運動で突然隆起した。その影響で海水が周辺のアンデス山脈に閉じ込められ、乾燥した冬には塩砂漠に、雨季の夏には雨でやや湿って氷のように変身する塩湖になった。
ブラジルのイグアスの滝、ペルーのマチュピチュとともに南米3大観光地に入る「ウユニ(Uyuni)」塩湖だ。美しい風景で有名なウユニ塩湖だが、現在ここをめぐって殺伐とした資源戦争が繰り広げられている。‘21世紀の産業のコメ’リチウムを多量に含む塩水を狙った争いだ。ここのリチウム埋蔵量は世界中の半分(540万トン)に近い。誰が先行獲得するかによって企業はもちろん、国家の運命が変わる。韓国・日本・中国・フランスなど世界各国のコンソーシアムがわれ先にと開発事業に飛び込んだのもそのためだ。