日本の円高対策は「焼け石に水」…市場は冷淡
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.09.01 09:07
円高が急速に進む中、日本銀行(日銀)が緊急鎮火に乗り出したが、むしろ火は広がっている。さらに円は値上がりし、株価は今年の最安値をつけた。日銀の対策は円高を防ぐには力不足だという認識が市場に広まっている。
先月30日、日銀は臨時の金融政策決定会合を開き、政策金利(0.1%)で銀行に貸し出す資金の規模を従来の20兆円から30兆円に拡大した。これとともに日本政府も9200億円規模の景気浮揚策を提示した。資金を供給して円高に制約を加えるという意図だった。
しかし市場の反応は冷たい。日銀の発表前1ドル=85.91円に値下がりした日本円は、発表直後むしろ反騰した。31日午後の東京外国為替市場でまた1ドル=84.1円台まで円高ドル安が進んだ。野田佳彦財務相が「為替の動きが一方向に偏っている。必要な時は断固たる措置を取る」と警告したが、特別な効果はなかった。