ガイドは“韓国の顔”だ。観光客たちは彼らを通じて韓国を見て理解する。“民間外交官”だ。しかしよく“ダンピング観光の先導役”とされることもある。ハナツアー中国観光客ガイド１２年経歴のウィ・ヒョンさん（４０）に会った。

－－中国観光客の特徴は？

「抗州から船で入ってきた“チャングム”観光団３５０人を案内したことがある。バス９台が動いたが、一度過ぎ去った所　。明洞の化粧品店に行けば分かる。日本観光客が１、２個ずつ買うとき、中国観光客は箱ごと買っていくからだ」

－－どんな中国人たちが韓国を訪ねるのか。

「北京・上海からの観光客は着実に増えている。最近は中国東北と西部地域からの観光客も大きく増えた。中国全域から観光客が出てくる状況だ。大企業は褒賞旅行、村では共同耕作地から出る収入を集めて観光する。東南アジア旅行をした後で韓国を訪ねるケースが多い」

－－中国語ガイドとして大変だったことは？

「事故が起こった時だ。昨年夏３０人のチームとともに龍仁の自動車博物館に行った。仲間のうち５０代女性が車椅子にぶつかって手首が折れた。救急車を呼んで病院に行き、接合手術をして和解まで面倒みた。その観光客は中国の状況を思い浮かべたのか手術費を心配して治療をためらった。『韓国は中国と違う』と説明した後、保険で４００万ウォン程度の保障費まで受けとった。帰る空港で私の手をしっかり取って涙ぐみながら感謝された。また冬季スキー観光団体の観光客を受け入れれば事故がよく発生する。事故にあった中国の観光客も保険処理をしてもらうと結局は満足して帰る。韓国旅行の強みだ」

－－ぼったくりショッピングは相変わらず問題ではないのか。

「構造の問題ではあるが、過去に比べて回復した。低価商品を売ってショッピングで取り返すケースはほとんどない。今は外国人専用ショッピングセンターで買った品物も払い戻しが可能だ。懸念する水準ではないと思う」

－－中国観光客が韓国を訪ねることも一時的ではないのか。

「これから１０年は問題ない。好況が続くだろう。これまでたくさん稼いで、そのお金で観光の質を高めなければならない。中国人の金使いは荒い。中国人の辞書に“節約観光”はない。台湾・シンガポールチームはショッピングでは稼げない。中国もそうなるだろう。今がまさに中国観光客誘致の適期なのに問題は宿所だ。ソウルで泊まる所がない。早く１５０階建てのホテルでも建てて、多くの中国観光客を受けいれなければならない」

－－韓国人が中国観光客を無視するという指摘がある。

「現場で見れば韓国もたくさん変わった。最近、明洞や免税店では中国語が可能な職員を採用した所が多くなった。お客さんと１対１でサービスをする。しないほうが愚かだ。中国観光客はスケールが大きい。合わせて対応しなければならない」




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