【コラム】心の壁を突き抜ける海底トンネル(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.08.16 17:09
8・15だ。 毎年迎える8・15が今年は特別に感じられる。 日本政府の進展した過去に対する謝罪のためだ。 10日、菅直人日本首相は36年間の植民地支配を反省し、韓国国民に謝罪する談話を発表した。 植民地支配の強制性まで認め、過去より一歩進んだ謝罪だという評価を受けている。 また日本政府は終戦記念日の15日には閣僚17人全員が太平洋戦争後初めて靖国神社を参拝しないと発表した。 もちろん強制徴用被害者と慰安婦問題に触れなかった菅首相の談話には残念な部分もある。 しかし保守右翼勢力と民主党の一角の反発にもかかわらず韓日関係の新しい里程標を立てようとした菅政権の努力は評価を受けるに値する。 不十分な部分は今回の謝罪を始まりに徐々に解決していけばよい。 100年間縛られていたものが一朝一夕で解けるはずはない。
振り返ってみると、日本政府はこれまで何度も植民地支配について謝罪してきた。 それが韓国国民の胸中から容易に忘れられたのは、謝罪の程度が十分でなかったのに加え、忘れる頃に出てくる植民地支配正当化妄言のためだった。 このため、謝罪と許すことで未来へ進もうという両国の努力はいつも水の泡となった。 日本政府の「痛切な反省と心からのおわび」がどのように具現されるかを見守りながら、二度とこうした妄言が出てこないことを期待する。