【社説】大企業と中小企業の共生解決法を見つける時
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.08.03 14:13
スティーブ・ジョブズのアップルが米国企業であるのは幸いだ。韓国の‘大企業たたき’を浴びていればすでに死体になっていただろう。アイサプライが公開したアップルのアイフォーン3G製造コストは16GBモデル基準で179ドル(約20万ウォン)。アップルはこの製品を中国で製造し、世界に60万ウォン(約4万4000円)以上で売るという。ほぼ3倍の暴利だ。営業利益率は三星(サムスン)電子の2倍の27%で、4-6月期には5兆ウォンを稼いだ。それでもアップルを非難する米国の政治家や公務員はいない。
米マイクロソフトのビル・ゲイツは財団を通して巨額を寄付している。一方、スティーブ・ジョブズは寄付にそれほど関心がない。個人レベルで毎年15億ウォン程度を寄付しているだけだ。それでも「アップルは過去最大実績を満喫しているが、中小企業と庶民は苦しんでいる」という非難はない。米国では「大企業の社会的責任論」さえもあまり聞かれない。むしろ「スティーブ・ジョブズの公式年俸は1ドルなのに、個人的にそれほどの金額を透明に寄付するのがすごい」という声が多い。