【時視各角】日本夕張市、悲しい「破産現場」観光
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.07.16 15:01
「タイムクラッシュ 超時空カタストロフ(Thrill Seekers)」という興味深い映画を見たことがある。 20世紀に起きた大災難を調査していた主人公が、当時撮影された写真から奇妙な点を見つける。 中折帽をかぶった中年男性の姿が大惨事の各現場で写っていたのだ。 タイタニック号の沈没の時も、ドイツ飛行船ヒンデンブルク号の爆発の時も、男性は写真の中にいた。 とうていありえないことだが、調べてみると、男性は未来からタイムマシンに乗って歴史的な悲劇の現場を‘観光’しにきた人だった(この男性は結局、未来に戻れず横死する)。 考えてみると、タイムマシンさえあれば、このような観光商品を企画して販売する旅行会社も生じるだろう。
スリルシーカーの旅行はダークツーリズム(dark tourism)の一種だ。 アウシュビッツ・ダッハウ収容所、ニューヨークの「グラウンド・ゼロ」、私たちの巨済(コジェ)捕虜収容所のように悲劇の歴史または災難の現場を見回る旅行だ。 北海道の夕張市で行われる「ドキュメンタリーツアー」観光商品はその中でも独特だ。 地方自治体が破産にいたる過程を生々しくみせる‘反面教師’観光であるからだ。