０８年にグローバル金融危機を予測した経済専門家は多くなかった。 いざ金融危機を迎えると、多数の経済専門家が１９３０年代の大恐慌以来最悪の経済危機が訪れると悲観的な展望を出したが、今考えるとこれも誤った予測だったようだ。 韓国の主要経済研究機関も韓国の経済成長率が０９年はマイナスになると予想したが、結局はプラス成長を記録した。

こうした点で経済専門家こそ、気象庁を非難する資格がない人たちだ。 経済予測が天気予報より難しいのは、予測の対象が人という点のためだ。 政府・投資家・消費者がどう考え、どう反応するかを正確に予測するのは不可能なことだ。 世界主要国の政府が政策協調を持続できるか、中国がいつどれほど人民元を切り上げるか、金融通貨委員会がいつどれほど金利を上げるかは、コンピューターや模型分析で予測することができない。 このため経済に関する限り、未来は予測するのではなく作っていくという主張が説得力を持つようだ。

どの危機でも過ぎた後には勝者と敗者があり、明暗が分かれるものだ。 グローバル金融危機では韓国は勝者の方に入ったといえる。 米国は最悪の状況は抜け出したように見えるが、主要金融機関と核心企業が国有化されたり吸収合併されたりした。 欧州と日本は米国より事情がさらに悪かったり危機がまだ進行中だ。

今回の経済危機は欧米国家には前代未聞の衝撃だったはずだが、韓国政府と企業にとっては、外国資本が流出して通貨危機を経験し、輸出が振るわず景気が沈滞する現象は、過去に何度か経験していることだ。


【コラム】金融危機を乗り越えてきた韓国…これからは先進化だ（２）

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