【噴水台】拷問の亡霊
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.06.27 09:11
拷問を受けると/人間が人間でないことを知る/拷問する者も/拷問される者も/深い夜、地下2階のその部屋で」(コ・ウンの詩「拷問」)古代に拷問が横行したのは、もしかすると当然のことかもしれない。奴隷も女性も外国人も下層民も「人間」ではなかったため、拷問などは何の問題でもなかったのだろう。ローマのティベリウス皇帝は囚人に大量のワインを飲ませては、手足を楽器の弦で縛る拷問を自ら開発したりもした。用を足したくて身震いする度に皮膚の中に弦が食い込むようにしたのだ。
スパルタの暴君ナビスは「人間」である市民が対象でも拷問を日常的に行った。巨額を出せというナビスの言葉を聞かなければ「私の妻アペガはあなたを説得できる」とし、美しく着飾った女性の人形の中に多くの鉄針が隠れている拷問器具を突きつけた。