【噴水台】捕鯨
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.06.23 15:58
韓半島海域の捕鯨の歴史は先史時代にまで遡る。 韓国の捕鯨の本拠地だった蔚山(ウルサン)を流れる太和江(テファガン)上流の盤亀台(バングデ)岩刻画(国宝第285号)が証拠だ。 新石器時代末から青銅器時代のものと推定される岩刻画には296点の絵が刻まれている。 このうち58点がコククジラをはじめとする多種のクジラと、クジラをとる姿を描写したものだ。 クジラがそれだけ多く、捕鯨が盛んに行われたことを裏付ける。
近代の捕鯨は、ロシアが1899年、蔚山長生浦(チャンセンポ)港に捕鯨前進基地を建設して始まった。 この頃まで東海(トンへ、日本名・日本海)はクジラの天地だった。 外国の捕鯨船が「クジラが船を向かってくることもあり、船が速く進む時はクジラの背に船が乗り上げたりした」という記録を残したほどだ。 その後、日帝支配期に日本が捕鯨を本格化した。 韓国人が捕鯨を始めたのは1946年4月16日、シャチ1頭をとってからだ。 「韓国捕鯨記念日」がその日だ。 捕鯨が非常に好況だった時、捕鯨船は富の象徴だった。 「捕鯨船の漁師になるか、蔚山郡守になるか」と尋ねれば、捕鯨船の漁師をすると答えたという話が今まで伝えられてきたほどだ。