【社説】宇宙への夢、決してあきらめない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.06.11 10:36
昨日午後5時1分に打ち上げられた人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)」が墜落した。昨年8月に続く2度目の挫折だ。テレビの画面は「羅老」が高度70キロ、発射137秒後に爆発しながら墜落する場面を映した。国民は何とも言えない心境で悲劇的な光景を見ていた。安秉万(アン・ビョンマン)教育科学技術部長官は「羅老上段のカメラ映像が(閃光により)明るくなったのを見ると、羅老1段目の燃焼区間で飛行中に爆発したと判断される」と述べた。長い間育んできた宇宙への夢は先に延ばすしかなくなった。
今回の打ち上げを控え、政府と航空宇宙研究院が非常に急いでいるような印象を与えたのは否めない。前日は消火装置が誤作動を起こして打ち上げが延期され、ロシア人技術者が自殺を図るという騒ぎもあった。このため打ち上げ強行を疑った国民が少なくなかったのも事実だ。しかし誰のせいにもできない。