「信じるものは血縁だけ」…北朝鮮後継構図、張成沢氏に任せた(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.06.08 11:32
陸海運相を務めた経済専門家である金英逸(キム・ヨンイル)総理をいきなり交代させたのも注目する部分だ。金英逸氏は昨年11月末断行された貨幣改革の責任者だ。労働党側で貨幣改革を推進した朴南基(パク・ナムギ)前党計画財政部長が銃殺されたという説が出た。チョ・ボンヒョン企業銀行研究所研究委員は「貨幤改革の副作用と外資誘致不振による問責性人事とみられる」と話す。郭範基(クァク・ボムギ)氏ら3人の副総理が解任され、文化・宣伝部門の専門家である姜能洙(カン・ヌンス)氏ら6人が副総理に任命された。機械工業省と電子工業省を副総理級部署に格上げさせたのは、金委員長が今後のこの分野をまとめていくという意だと見られる。
軽工業相と食糧日用工業相を交代させたのは今年に入って北朝鮮が宣言した「人民生活向上」がまともに成果を出せなかったからだと見られる。キム・ヨンス西江大政治外交学科教授は「総理ら解任措置が非常に公開的だということは実情に対する責任を問うという意味」と話す。