【噴水台】去った者と残った者
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.05.26 14:50
自殺者とその家族に対する偏見は歴史的な根が深い。 アリストテレスは自殺を社会に対する責務を卑怯に回避するものと見なした。 古代アテネでは自殺者の葬儀を行えず、その遺体が都市郊外に碑石もなく埋葬されたのも、これと無関係ではない。 中世ヨーロッパでは自殺者の死は許されない罪だった。 自殺を‘悪魔のささやき’に誘惑された結果だと考えた。 このため自殺者の家族にも大きな苦痛が伴った。 財産を奪われ、侮辱と非難を受けた。 共同体から疎外させ、故郷を離れなければならなかった。