【時論】中国の懐に入る北朝鮮経済
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.05.12 16:29
「もう中国共産党には社会主義・共産主義の痕跡が完全に消えてしまい、存在するのは修正主義だけだ。 中国が最大の目標とする4つの現代化計画も資本主義の道、修正主義路線以外の何ものでもない」。
1983年6月初め、秘密裏に中国を訪問して帰国した北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長(当時は労働党秘書)が党全員会議で述べた言葉だ (オ・ジンヨン著『金日成時代の中ソと南北韓』)。当時、鄧小平をはじめとする中国指導部が野心を抱いて推進した改革・開放を金正日は一言でこう蔑んだ。 中国を訪れた金正日に鄧小平は自ら改革・開放の重要性を説明したが、馬耳東風だったようだ。 金正日のこうした発言を伝え聞いた鄧小平は側近に「何も知らない者のため中国の運命が脅やかされる事態が生じてはならないのだが…」と嘆いたという。