【社説】金正日の訪中、「天安艦外交」能力を問うている
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.05.08 06:10
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が5日間の中国訪問を終え、昨日、北朝鮮に戻った。専用列車と最高級乗用車で金委員長が丹東から北京まで中国北東部を移動する間、韓国政府はただ眺めているしかなかった。金委員長が鴨緑江(アムノッカン)を越える3日前、上海で韓中首脳会談が開かれたが、中国は韓国に何も伝えなかった。海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没のため国民感情が激昂しているこの時期に金委員長を招待したことに対し、中国は「主権に属する内政問題」と反論した。朝中間の血盟的な特殊関係の前で、主に経済に基づく韓中関係の現実的な限界を痛感した5日間だった。
中国国営新華通信の報道の前に中国政府が韓国側に金委員長の訪中結果を知らせた点がまだ幸いだと感じるしかないのが、韓中関係の現状だ。金委員長の訪中で明らかになったのは、「韓中戦略的協力パートナー関係」に対するわれわれの一方的な期待はあまりにも純粋すぎるという点だ。国際的な規範に基づいた合理的な説得で中国を韓国側に引き込めると考えるなら、それは誤算かもしれない。