こうした金委員長の主張に対し、中国最高指導部がどんな反応を見せたかはまだ公開されていない。ただ、中国外務省の姜瑜報道官は６日の記者会見で、「韓国政府が天安沈没事件の原因が北朝鮮にあると暫定結論を出した」という報道に対する論評を要求されると、「メディアの推測報道」と一蹴し、北朝鮮の肩を持つようなニュアンスを表した。

しかし金委員長が所期の目的を十分に達成したと断言するのはまだ早い。朝中首脳会談でどんな提案やビッグディールが行われたかも確実でない。韓国との経済的な利害関係が日々緊密になる状況で、一方的に北朝鮮を肩を持つことが難しくなっているからだ。

ある対北朝鮮専門家は「中国の経済支援など金委員長が受けた風呂敷の中が公開されてこそ分かるだろうが、現在のところ、今回の訪問は半分の成功に終わった可能性があるとみられる」と分析した。

◇５日間で２７００キロの強行軍＝金委員長は４泊５日間、列車と乗用車を含めて約２７００キロを移動した。元気な体でもきつい日程というのが専門家らの評価だ。

このためある外交官は「０８年８月に脳卒中で倒れた金委員長が今回の訪中を通して健在を誇示した」とし「金委員長が必要によって自身を露出させたのも計算された行動かもしれない」と分析した。

金委員長は今回、中国北部の経済中心都市である大連と天津を訪問することで、改革・開放の経験を学ぶ機会にした。




金正日、歓送行事もなく急いで帰国　「儀典上の格に合わず」（１）

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