【グローバルアイ】引田天功氏が見た金正日
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.05.06 14:05
日本では北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の名前3文字が出てくれば誰でも関心を持つ。喜び組がどうだ、後継者がどうだ、「テポドン」ミサイルがいつまた発射されるかなどのニュースが絶えずメディアを賑わしている。このように大衆の関心を引く金正日だが、いつもベールに包まれている。朝鮮中央通信が公開する写真とニュースを通してのみ金正日の動きが伝えられる。最も大きな関心を引きながらも、その実体が分からないというのが現実だ。
その金正日を最も近くで見てきた人物といわれる日本人に先日会った。世界的な女性奇術師の引田天功氏だ。箱の中に入り、数十本の刃物を刺されても生きて帰ってくる引田氏のショー「マジックイリュージョン」で‘脱出マジックの女王’になった人物だ。女性では唯一マジックアカデミー賞を受賞しており、デビッド・カッパーフィールドらとともに世界3大奇術師に挙げられる。韓国でも05年にウォーカーヒルで公演している。
こうした知名度をもとに世界各国の権力者と親しい関係を築いてきた引田氏は、金正日ともマジックショーで縁が生じた。最初の北朝鮮訪問公演は98年4月だった。その前からずっと金正日が引田氏に人を送りながら執拗に要請し、ついに実現した。この時、引田氏は金正日をかなり長い時間、近くで見ることができたという。引田氏が証言する金正日の人物評の一部を紹介する。