【社説】国家の格付け、ここで満足することはできない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.04.16 15:03
国際格付け機関ムーディーズが韓国の格付けを「A2」から「A1」に引き上げた。これを受け、韓国の格付けは13年ぶりに通貨危機前の水準を回復した。ムーディーズは「韓国がグローバル経済危機の中で財政赤字を抑制しながら、例外的な回復力を見せた」と評価した。迅速かつ果敢な政策対応、財政および金融の健全性、外貨準備高など、韓国経済の基礎体力が客観的に認められたのだ。それだけ韓国経済の優れた復原力と危機対応能力が相対的に引き立って見えたのだ。
今回の格上げは海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」事態や南欧の財政危機、米中の人民元葛藤など、混乱した雰囲気の中で決まったという点でうれしさが増す。国家信頼度が高まれば当然コリアディスカウントによる不利益が減る。韓国企業の外資調達条件が良くなり、海外投資資金の追加流入にも前向きな効果を及ぼす。すでにソウル株式市場は2日連続で今年の最高値を更新し、韓国ウォンも値上がりしている。