【噴水台】 現代版「製鉄報国」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.04.09 14:57
時代が変われば社是も変わる。 三星(サムスン)の故李秉喆(イ・ビョンチョル)会長は「事業報国」を前面に出した。 「企業が赤字を出すことは国家に罪を犯すこと」と述べた。 ‘鉄の男’朴泰俊(パク・テジュン)は「製鉄報国」を掲げた。 ‘産業のコメ’である鉄を十分に作って国に報いるという誓いだ。 年間国民所得が北朝鮮を大きく下回った、200ドルにもならなかった時代、英雄たちの魂はこのように「国家」に向かった。 愛国心の時代であり、一方では‘ナショナル(national)の時代だった。 外国車など考えられず、外国のたばこも取り締まり対象だった。
しかし輸出主導型に産業体系が変わりながら、時代精神も変化する。 今は「互恵」を前面に出した‘インターナショナル(international)’時代だ。 政府が儀典用に外国車を購入し、外国たばこの規制も緩和しなければならなかった。 売ろうと思えば買わなければならなかったのだ。 こういうものが‘多国間(multi-national)’できめ細かくネットワークを形成し、88年ソウルオリンピック(五輪)以降、‘グローバル(global)’時代を迎える。 このように進化した時代の定義で変わったもの一つある。 それは‘ナショナル’が消えたことだ。