【社説】家計負債、悪化する前に軟着陸すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.03.05 12:17
昨年、基準金利が過去最低水準に落ちたが、家計の利子費用は逆に過去最高値を記録した。全国世帯(2人以上)は昨年1世帯当たり平均80万3772ウォン(約62800円)の利子を払い、1年間に利子負担が3.1%増えた。景気沈滞にもかかわらず、不動産担保融資が着実に増えた上、金融会社が貸出金利引き下げに相対的に消極的だったからだ。家計負債は昨年734兆ウォンに迫り、不動産担保融資増加率も下がっていない。
最近は家計が貯金をして企業は金を借りて投資に出る既存の構図まで崩れている。むしろ昨年、企業は215兆ウォンを銀行に預金したことがわかった。低金利と高為替レートにより収益を多く収めたが、景気の見通しが不透明で、設備投資の代わりに銀行預金を選んだわけだ。このうち満期が1年以上の貯蓄性預金が85%を占めたのも健康な現象ではない。それだけ企業が投資をはばかるのだ。