現代・起亜（ヒョンデ・キア）車グループの鄭夢九（チョン・モング）会長が品質管理を強調した。

鄭会長は最近の経営戦略会議で「トヨタのリコール問題は他人事ではない。品質以上の経営目標はない」とし「トヨタ事態の原因を綿密に分析し、現代・起亜車ではこういうことが発生しないよう予防対策を準備する必要がある」と述べた。

現代・起亜車の関係者は４日、「トヨタ事態で車の安全問題が顧客の最も大きな関心事に浮上しただけに、販売に劣らず品質管理が重要だという点を強調した」と説明した。

また鄭会長は「ソナタ」など年間２０万台以上販売する主力車種の品質会議を主宰した。 トヨタ事態を契機に現代・起亜車の経営の主眼点が外形拡大から品質管理に変わっているという分析も出てきている。 現代・起亜車は今年、世界自動車会社のうち最大の１５％・２６％販売増を目標とするなど攻撃的な経営に力を注いだ。

現代・起亜車は今月中旬から４００－５００社の国内外１次協力会社を対象に部品の安全性に対する特別点検を実施することにした。 現代・起亜車広報室のキム・ドハク次長は「まず車の安全と直結した核心部品会社を対象に点検チームを派遣し、集中的に品質を点検する」とし「海外協力会社に対しても品質点検基準を提示し、社内点検をさせた後、本社点検チームが現地で調査を行う方針」と説明した。 続いて特別点検対象を順に残りの会社に拡大し、年内に部品会社全体に対する検証作業を完了する計画だ。

問題になったトヨタの加速ペダルと関連し、現代・起亜車側は「トヨタとは材質と構造が全く違うため、似た問題が発生する余地はない」と述べた。