10年間変わらない韓国旅行商品…中国人の水準に追いつけず(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.01.28 14:54
中国人観光客からは「商品が陳腐だ」という不満が多い。 その通りだ。 ソウル-釜山(プサン)-済州道(チェジュド)コースは10年間変わっていない。 中国人観光客のレベルは速いペースで変わっている半面、韓国観光商品は10年間そのままだ。 中国人に対する韓国の認識が現実に追いついていない。
旅行会社の社長は「料金策定」(pricing)に根本的な問題があると指摘する。 中国で韓国観光商品の料金は、同レベルの日本よりも約1000元(約1万3000円)安く、東南アジアより1000元ほど高い。 日本と東南アジアの間に挟まれた‘サンドイッチ’状態だ。 料金を上げれば日本に顧客を奪われる構造となっている。 韓国の国家イメージのレベルがそうだ。 格安商品-ダンピング競争-劣悪なサービス-イメージ低下-格安商品とつながる悪循環構造が定着しているのだ。
この悪循環構造を断ち切るためには、われわれがまず「観光韓国」の格を高めなければならない。 キム・ヒョンジュ研究員は「中国人に対する漠然とした否定的な先入観が中国人観光客誘致の最も根本的な障害物になっている。 中国人観光客の水準が高まったことを認め、中国人を尊重し配慮する認識の転換が求められる」と強調した。