【クローズアップ】元三星電子常務の吉川氏「日本企業が韓国企業に負ける理由」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.01.19 07:26
吉川氏は三星電子は「立って食べるうどん屋」、日本企業は「座って食べる高級うどん屋」と例えた。日本の立ち食いうどん屋は、うどんやそばなどの汁(基本製造法)を使いながら、さまざまなトッピング(部品)で顧客が望むメニューを提供する。これに対して日本企業の場合は、熟練した職人が手打ちうどん・そばを作るということだ。
吉川氏は「日本式のものづくりは銀座ではよいかもしれないが、全国の駅前食堂では立ち食いうどんがよく売れるしかない」と話した。日本企業は品質と機能を過度に追求するあまり、顧客の「ニーズ」を忘れているということだ。
インドで三星電子・LG電子が1万円以下の洗濯機を販売してシェアを拡大する間、日本企業がこれを粗悪な製品と考えていたが、その間に三星電子に引き離されたと、吉川氏は分析した。吉川氏は「三星の製品は‘安くて粗雑な物’ではない。むしろ日本企業は同じ価格でそのレベルの製品を出せない」と指摘した。