－－システムに問題があるのか。

「専門家を養成するよりも、１年ごとに補職を変えなければいけないという認識があるようだ。 不正腐敗防止を優先して考えているためだと思う。 外国では一度専門性を確保すればずっとその場所にいる。 政府システムで見る場合、５年大統領単任制も問題だ。 前政権がしていたことを軽視する政治文化がずっと続いている。 韓国で長期にわたり経営している人たちはこうした点を感じないが、外国に長い間滞在していた人たちは必ず指摘する」

－－世界経済が米国と中国（Ｇ２）中心に再編されていることに対し、会員の前向きな反応が目立った。 どういうことか。

「その間、米国が最も大きな市場だった。 しかし今後、中国が最も大きな市場になるはずだ。 韓国の貿易規模も今では中国が最も大きい。 このように市場が分散すると、中国をレバレッジ（挺子）にして新しいチャンスがたくさん生まれる。 そして中国が成長するほど、韓日中経済規模も大きくなる。 事実上のワンアジア（Ｏｎｅ　Ａｓｉａ）になるだろう。 ２０３０年ごろには米国と欧州連合（ＥＵ）に劣らない経済圏に成長すると考えている」

－－中国の成長に否定的な側面もあるが。

「１０年ほど前に香港とマカオが中国に返還された当時、大多数の多国籍企業はアジア本社をシンガポールに移した。 私も当時の職場で香港のアジア本社をシンガポールに移転する作業を担当していた。 しかし中国は香港とマカオに対し、経済分野において自律と独立性を保障した。 しかし歴史的に見ると、中国が覇権を握った時、周辺国が苦しむケースが多かった。 私たちも同じだった。 そういう心配は今でも残っている」


「中国の成長をテコにしてこそ韓日中がＥＵ並みの市場に」（１）

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