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任天堂Wii神話は崩れるのか(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.12.08 17:34
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◇任天堂DS販売は比較的善戦

 
岩田社長は02年の社長就任後、最大の危機を迎えている。 岩田社長はもともと任天堂のゲームソフトウエア下請け会社「HAL研究所」の社長だった。 00年に任天堂の大株主で第3代会長だった山内溥氏の目にとまり、経営企画室長として招かれた。 2年後に山内溥会長は引退を宣言し、最高経営者(CEO)の席を当時43歳だった岩田氏に譲った。 同時に岩田社長を支える5人の役員を選び、共同代表取締役を任せた。 現在も岩田社長と5人の専務が共同代表で会社を経営している。 共同代表のうち最高齢の波多野信治専務(営業本部長)と最年少の岩田社長は17歳差だ。

岩田社長の核心哲学は「ゲーム機は操作がやさしくあるべき」だ。 競合他社のソニーとMSがマニア層を狙って複雑な先端機能に集中する間、任天堂はゲームを全く知らない人でも簡単に遊べる製品開発に焦点を合わせた。 任天堂DSと任天堂Wiiの相次ぐ成功を受け、岩田社長の就任前は年間5000億円水準だった任天堂の売上高は昨年1兆8000億円まで増えた。 これに伴い、任天堂は一時、時価総額基準で日本企業のうちトヨタ、三菱UFJ金融グループに次ぐ3位になったりもした。 1898年に創業し、家内手工業で花札を作って販売した中小企業から、日本を代表する企業に成長したのだ。

任天堂Wiiの不振の中でも幸いなのは、もう一つの主力製品である任天堂DSの販売が比較的良好である点だ。 感謝祭連休中、米国市場で任天堂DSは100万台以上売れた。 1年前(80万台)に比べ20万台増えた。 岩田社長は任天堂DSの今年度(会計年度)販売予想を従来通り3000万台に維持した。 特に11月末に販売を始めたアップグレードモデル「任天堂DSiLL」に期待をかけている。 新モデルは画面が従来のモデルの2倍ほど大きいのが特徴だ。 大きな画面を好む若者層だけでなく、目がよくない老年層まで顧客に引き込もうという戦略だ。 岩田社長は「商品が魅力的なら不況でも売れる」と自信を表した。

しかし任天堂DSも発売から5年が過ぎて限界を見せている。 任天堂DSの販売増加率はすでに今年初めからマイナスに(前年期比)で転じている。 したがって任天堂が成長を続けるには、どれほど早く「任天堂Wii」の後を継ぐ画期的な新製品を出せるかがカギになる見込みだ。 日本経済新聞は「今年3月決算で過去最高の実績をあげた任天堂が栄光を継続するためには、もう一度顧客を驚かせるような商品が必要だ」と指摘した。

◇岩田聡社長=1959年北海道・札幌生まれ。 高校時代の76年、電子計算機を利用してゲームを作った。 東京工業大学でコンピューター科学を専攻、 大学在学中に任天堂の下請け会社HAL研究所でアルバイトゲームプログラマーとして働き、82年の大学卒業後、正式入社した。 93年に経営難に陥ったHAL研究所の社長に就任し、任天堂の資金支援を受けて会社を再建した。 00年に任天堂取締役(経営企画室長)として招かれ、02年5月から任天堂社長を務めている。


任天堂Wii神話は崩れるのか(1)

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