【黄禹錫論文判決】科学界「研究倫理高めるきっかけにすべき」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.10.27 12:17
ヒトクローン胚からの胚性幹細胞(ES細胞)作成に関する論文を捏造(ねつぞう)し、研究支援金をだまし取ったとして、詐欺や業務上横領などの罪に問われたソウル大の黄禹錫(ファン・ウソク、58)元教授に対する判決公判を見守った科学界は、重苦しい雰囲気に包まれている。
今でも4年前の悪夢のような論文捏造事件を思い出すからだ。それとともに「科学界が今回の判決を省察のきっかけにすべきだ」という決意も新たにしている。しかし全般的にコメントを控えた。特に科学界では同事件に関連した人物の有罪・無罪よりは、黄禹錫元教授が有罪か無罪かにより関心を示した。
有罪判決が言い渡されたことに対しては「量刑に関係なく当然な結果」という反応だった。これは法理に先立ち、黄元教授のES細胞捏造事件が「韓国社会に大きな混乱を招いた」という認識によるものとみられる。同事件の主務省庁だった旧科学技術部に統合された教育科学技術部(教科部)は、洪南杓(ホン・ナムピョ)スポークスマンを通じ「司法府の判断を尊重する。今回の判決が科学者の研究倫理意識を高めるきっかけになるべき」と論評した。