政府「北朝鮮へのコメ支援、検討せず」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.10.19 08:51
政府高官は18日「現段階で北朝鮮にコメを大規模に支援するのは、現政権の北朝鮮政策と開きがある」とした上で「コメ支援を検討せずにいる」と述べた。
この高官は記者団に対し「一定規模以上のコメの支援は南北(韓国・北朝鮮)関係の進展や当局間の協議があった上で可能だ」とした後「特に国内にコメが余っても、北朝鮮に提供する方式で処理することはない」と明らかにした。これは、北朝鮮が10月16日、北朝鮮の開城(ケソン)で開かれた赤十字の実務接触で公式に要請した人道レベルの対北支援について、コメよりはトウモロコシ、小麦粉を中心に小規模な(5万トン未満)支援を行うという立場を示唆したものだ。
同高官はこれについて「李明博(イ・ミョンバク)政権は金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)両政権が借款(10年据え置き・20年償還の条件)の形で提供したコメの対北支援を無償に変える代わりに分配の透明性を高めるという方針を固めている」と強調した。無償で提供する代わり、軍事用などに転用することがないよう北朝鮮当局がモニタリング(分配監視)を約束すべきだということだ。また、前政権レベルの大規模な支援(コメは年間40万トン、肥料は20万~30万トンの規模)を行う案に対しては「純粋な人道レベルの支援の範囲を超えるもの」と明言した。