ファイター崔洪万（チェ・ホンマン、２９）が無気力な試合を続け、危機を迎えている。「引退」という言葉も出てきている。相次ぐ拙戦に加え、闘志まで失ったのではという指摘が出ている。日本格闘技団体ＦＥＧとの契約は今年末までだ。

崔洪万は６日、日本・横浜で開催された総合格闘技「ＤＲＥＡＭ１１」のスーパーハルクトーナメント準決勝でミノワマン（３３）にＴＫＯ負けを喫した。単なる１敗ではなく、内容に疑問を抱かせる試合だった。身長２１８センチの崔洪万は自分より４３センチも小さいミノワマンを力で圧倒できなかった。この点が最も心配される点だ。

崔洪万は昨年６月、脳腫瘍除去手術を受けた。それから１年が過ぎたが、以前のパワーが回復していない。崔洪万の全盛期の体重は１６０キロ。しかし手術後の体重は１４５キロを超えない。筋肉が落ちたのもひと目で分かる。

医療専門家らは「男性ホルモンを分泌する脳下垂体の手術を受けたためと考えられる。普通、手術後２－３年が過ぎてからホルモン数値が正常に戻る」と話す。崔洪万のパワーと闘志が落ちたのは手術の後遺症という分析だ。試合後、崔洪万は「調子は悪くないが、自分がなぜ負けたのか分からない」とうな垂れた。

０５年にＫ－１デビューした崔洪万はボブ・サップ（３５、米国）、セーム・シュルト（３６、オランダ）など当時の最強ファイターを破り、全盛期を迎えた。実力と商品性が認められ、０６年末３年・最大８０億ウォン（推定）の契約を結んだ。

しかし今度は再契約が不透明だ。昨年の手術後、パワーが大きく落ちた崔洪万は１２月にレイ・セフォー（３７、ニュージーランド）に判定負けした後、ＦＥＧから「立ち技では難しい。総合格闘技に移るべき」という圧力を受けて転向した。しかし無気力な試合が続き、総合格闘技でも危機を迎えている。


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