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「陸上100m世界新で10億の褒賞…現実性はあるのか」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.09.18 10:55
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「負けても発憤する選手やコーチは見られなかった。敗北主義と危機不感症が韓国陸上の自画像なのか」(陸上連盟呉東振会長)

「陸上連盟の机上の空論的で右往左往する政策のせいで陸上が道に迷っている」(陸上コーチら)

 
17日に大邱(テグ)の慶北(キョンブク)大学体育振興センターセミナー室で開かれた「陸上競技・指導力向上のための総合討論会」(陸上連盟主催)では、互いに鋭い指摘がぶつけられた。代表チームと小中高チーム、実業チームコーチら120人が参加した討論会で、連盟を代表した呉東振(オ・ドンジン)会長は決心したように現場のコーチらを追い込んだ。「陸上関係者が敗北主義にとらわれ、『われわれはこの程度だ』という姿であるにすぎない。これが韓国陸上か」と声を上げた。

これに対し陸上関係者らは「連盟の行政が不透明で曖昧な点が多い。納得できるように連盟が運営されなければならない」と反撃した。この日の討論会は先月の世界陸上選手権大会で韓国陸上が1人の決勝進出者も出せないなど惨敗した後、自省の意味から陸上連盟が場を設けた。

呉会長は開会あいさつで選手とコーチらに「苦言」を浴びせた。「多くの人が韓国陸上を心配している」と話し始めた呉会長は、「ベルリン大会で見たわれわれの陸上の憂鬱な肖像画が目にありありと浮かぶ。成績のためではなく、現場で見た選手とコーチの姿のためだ」と述べた。「自分の成績に憤慨し息巻く青年たちを期待したが、実状は選手とコーチの顔から鬱憤を表出する姿を見つけるのは難しかった。外部からわれわれを見る視点は近眼、危機不感症、無責任な利己主義、敗北主義だ」と非難した。

コーチらも黙ってはいなかった。分野別討論であるコーチは「技術委員会で代表を選抜する過程があいまいで問題だらけだ。故障管理も正しくされていない」と指摘した。非現実的な報賞金制も俎上に上がった。「100メートルで世界新記録を出せば10億ウォンを与えるとされているが、それに現実性はあるのか」という糾弾も続いた。記録別や世界ベスト8、メダル獲得など段階別で分けなければならないという提案だった。

コーチの処遇問題も出てきた。地方から出てきたあるコーチは、「市・道の教育庁巡回コーチが月150万ウォン、小学校のコーチが月120万ウォンの報酬でどうやって子どもたちを教えられるか」と抗弁した。全羅南道(チョンラナムド)地域のあるコーチは、「選手1人を育てようとするなら運転手・マッサージ師・看護師・カウンセラー・先生・友だちの役割まですべてしなければならない。その一方で成績が上がらなければ切られるのがコーチなのに、連盟はこのような事情を知っているのか」と悔しがった。

討論会の最後は自ら変化しようという自省の声で締めくくられた。フィールド技術委員のチャン・ジェグン氏は、「われわれが自ら反省することでも韓国陸上の精神力は強化されるだろう」として希望を話した。


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