日本の裁判所が、歴史歪曲を先導している「新しい歴史教科書をつくる会」が作った2種類の歴史歪曲中学校教科書出版をすべて認める判決を下した。
東京地方裁判所は25日、「つくる会」の藤岡信勝会長ら4人が右翼性向の出版社である扶桑社を相手取り起こしていた「新しい歴史教科書」の2010年以降の出版差し止めを求める訴訟を棄却したと時事通信が26日に報じた。
この判決が最終確定すれば来年から「つくる会」が扶桑社を通じて出版したこの教科書はもちろん、「つくる会」が自由社を通じて今年新たに作った教科書が同時に教育現場に普及される。歪曲歴史教科書が2種類に増えることになる。歪曲教科書採択を阻止している市民団体の「子どもと教科書全国ネットワーク21」は26日、「2つの教科書の普及競争で全中学校の歪曲教科書使用比率が2005年の0.4%から最大で2%まで高まる可能性がある」と懸念した。