4日後に迫った日本の衆議院総選挙で激戦区となる東京10区から民主党候補として出馬した江端貴子元東大教授(50)。25日朝早くから自宅を出て選挙カーに乗り込んだ。そして選挙区の豊島区・練馬区のあちこちを走りながらマイクで支持を訴えた。自民党で最も有名な女性議員の小池百合子元防衛相に挑戦する江端氏は地回りで票を稼いでいる。人の集まる通勤時には街頭演説を行う。この日午後6時には池袋で鳩山由紀夫民主党代表が登場する演説会を開いた。江端氏の戦略で支持が流れると、5選を誇る小池氏も有権者の家を戸別に訪問する徒歩遊説で対抗している。
◆慎重な民主党=同日午後3時。東京千代田区神保町のすずらん通りには民主党の海江田万里候補(60)が100人余りの聴衆の前で支持を訴えた。海江田氏は「政権交代が4日後に近づいてきた。総選挙が実施される30日は日本の政治が変わる日だ」と叫んだ。新宿区・港区・千代田区を合わせた東京1区となるこの地域は9選の大物議員、与謝野馨財務相(71)の地盤でもあり、民主党は東京10区とともに最も力を入れているところだ。