写真の右側のヤナギの木の発端だった。 真夏であるため、板門店(パンムンジョム)共同警備区域に立つ木の葉が視野を遮った。 1976年8月18日、第5観測所を担当していた米軍が枝を切りに行った。 「そこまで切ればいい」「もっと切れ」。 木の下で北朝鮮軍と米軍の語調がお互い強まった。 枝を切っていた韓国人労働者はどうすればよいのか分からなかった。 その時、北朝鮮軍のパク・チョル中尉は時計を外してポケットに入れた後、「殺せ」と叫んで乱闘劇が繰り広げられた。 北側は伐木用の斧を拾ってボナファス大尉とベリト中尉を虐殺した。 この蛮行をとらえた写真は衝撃的だった。 こうした状況で米軍がカメラを準備して映像も撮ったというのも驚く。