「双竜自外部勢力、軍隊模倣組織を作ろうとしていた」
大検察庁(最高検に相当)は9日、双竜(サンヨン)自動車労組の平沢(ピョンテク)工場占拠過程に外部勢力が組織的に介入した事実を確認したと明らかにした。検察はこの日、報道資料を通じて「調査の結果、外部勢力が双竜自動車平沢工場福祉棟に別途の事務室を設置し、『双竜自動車共同闘争本部軍事委員会』体制構築を図っていた。違法占拠のコントロールタワーとして機能したものと明らかになった」と述べた。
検察によると、この事務室にはハン・サンギュン支部長ら双竜自動車労組の核心幹部4~5人だけが出入りできた。「在韓米軍撤収」と書かれた扁額を掲げるとともに、理念書籍70冊も発見されたという。検察は「外部勢力のうち複数の企業の労使紛争に介入したり、国家保安法上の利敵活動をした経歴がある人物も含まれている。このうち一部は火炎瓶製作と投石機による投石など激しい闘争の指揮もした」と説明した。また「労組事務室から軍事学の教科書が発見されるなど純粋な労働運動のレベルを超え、軍隊組織を模倣して立てこもる組合員らを組織化して制式訓練も実施した」という。検察発表と関連し労組執行部は口を閉ざし、組合員も「わからない」と否認していると公安部関係者は伝えている。