【社説】双竜自動車、不祥事なく幸い…経済被害最小化に力を
双竜(サンヨン)自動車の労使交渉が妥結し、塗装第2工場を占拠していた組合員が77日間の立てこもりを解除した。これにより違法ストと交渉決裂で破局に向かっていた双竜自動車問題は劇的に解決した。労使双方は最終交渉で「無給休職48%、整理解雇52%」に合意した。「整理解雇撤回」を固守してきた労組と、「整理解雇60%」を最終案として提示した会社側の双方が1歩ずつ譲歩したものだ。遅きに失したが、互いの譲歩を通じて妥協点を見いだした双方の知恵が際立つ。
双竜自動車問題がおとといまで警察の強制鎮圧で大規模な不祥事も懸念される最悪の局面だった。工場が廃墟となり従業員の心に傷を残したが、一触即発の危機状況を超え大きな人命被害もなく解決したのは本当に幸いだ。