双竜(サンヨン)自動車問題が崖っぷちに追い込まれている。警察が違法な占拠を続ける組合員の強制鎮圧に乗り出して2日目のきのう午前、双竜自動車平沢(ピョンテク)工場は戦場と変わりなかった。警察がヘリコプターとはしご車などを動員して組立第3・4工場と塗装第1工場の掌握を図り、組合員が火炎瓶で対抗したため工場のあちこちで火の手が上がり、真っ黒な煙が空を覆った。その最中に組合員3人が屋上から転落し、警察官数十人が負傷した。平和的解決を望んでいたわれわれとしては残念きわまりない。
警察は先月20日、双竜自動車の工場構内に進入してからも立てこもりに対する強制鎮圧は控えてきた。しかし労使間の最終交渉が決裂し、違法ストが70日を超えた状況で、警察としてもこれ以上事態を放置する名分はない。法と原則に則り占拠の強制鎮圧に乗り出したのは避けられない措置だったと思う。