観客1万人。「トランスフォーマー2」が最近700万人を突破したのと比較すれば取るに足りない記録だ。 しかし独立映画・芸術映画・低予算映画を含むいわゆる「小さい映画」としては、「100万人動員の商業映画」に匹敵する成績だ。輸入価格や制作費が低いため1万人を越えれば概ね損益分岐点に到達し、うわさが広がりながら興行に加速度がつくためだ。最近洋画を中心に短期間に1万人を軽く越える「小さい映画」が増加している。多様な映画を見る観客層がそれだけ広くなっているということだ。
映画振興委員会統合コンピューターネットワークによると、フランス映画「キッスをよろしく」は公開から4日で観客1万人を突破した。超スピードの勢いだ。先月18日に公開されてから1カ月で2万2000人を動員し、来月には3万人も無難に超えるものとみられる。「ムッシュ・カステラの恋」で知られるアニエス・ジャウイ監督の「レイン」も1万1000人が見た。