日本民主党の政策は大きな枠組みで見ると自民党とそれほど変わらない。経済・社会分野では自民党と同じく「個人の責任に基づいた徹底した市場経済体制」を志向している。小泉政権後に深刻になった「格差問題」の是正を主張しているのも自民党と同じだ。
しかし民主党は最近、相次いで新しい公約を発表している。自民党と対照的なのが政治分野だ。中でも国会議員の世襲出馬を法で禁止する公約を前面に出している。現職国会議員と3等身以内の人が同じ選挙区を譲り受けて出馬するのを禁止する内容だ。自民党現役議員の世襲政治家は3割にのぼる。外交・安保政策では自民党よりも強硬な立場だ。