米国が、核・ミサイル関連物資の拡散に関与している北朝鮮の貿易会社とイランに本拠がある企業を、米国の金融制裁の対象に追加し、米国内の資産を凍結、米国民との商取引を禁止した。
米政府が先月18日「北朝鮮が国連安全保障理事会の決議による金融制裁を避けるため、各種のトリックを動員した取引を行う可能性がある」と警告した後、初の措置となる。米国が本格的に「北朝鮮を封鎖するカード」を取り出しはじめたのだ。
米国務省は先月30日(現地時間)、ウラン濃縮関連装備の購入に関与してきた北朝鮮企業「南川江(ナムチョンガン)貿易」が保有する在米資産を凍結し、米企業・個人との商取引を禁止すると発表した。同省の声明によると、南川江貿易は平壌(ピョンヤン)に所在する核関連の北朝鮮企業で、90年代後半以降、ウラン濃縮に使用可能なアルミニウム管などの機材を購入していた。