外交通商部の柳明桓(ユ・ミョンファン)長官とヒラリー・クリントン米国務長官は5日(米時間)米ワシントンで会談し、北朝鮮の核とミサイルを韓米同盟の問題に見なし、(16日に開かれる)韓米首脳会談の合意文に「拡大抑止」概念を明文化することで一致した。
「拡大抑止(extended deterrence)」とは、従来の「核の傘」(核保有国が、その核戦力を背景にして自国および友好国の安全維持をはかること)より対応態勢を強める概念だ。北朝鮮による2回目の核実験など日増しに現実化している核の脅威に備え、米国がすべての手段を動員し「核戦力のバランス」を取ることだ。北朝鮮の核問題が実質的な脅威に浮上してきただけに、新たな韓米の「安保の枠組み」を作るという意図もある。