ガス公社の放漫経営が事実とわかり衝撃を与えている。きのう付の本紙報道によると、ガス公社の液化天然ガス(LNG)輸入価格が日本より相当に高いことがわかった。例えば昨年の輸入単価は日本より11.8%高かった。日本と同じ価格でLNGを購入していれば21億ドルが節約できたということだ。また2000年以降の9年間は日本より安く輸入した年はなかった。こうして余分に支払った金額は106億ドルに上るという。LNG総輸入量の14%に相当する莫大な金額を浪費したことになる。
ガス公社側は、LNG価格が最も安かった1998~99年に政府が民営化を進めたためだと説明した。民営化問題にかかりきりで安いときに長期輸入契約ができなかったためだという。もちろんそうした側面もあったと考える。当時政府が契約を先送りするよう要求していたのも事実だ。また輸入の80%が長期輸入で、長期契約をいつするかにより平均輸入単価が変わるのも事実だ。