「北の2回にわたる核実験に無策のまま…中国が激怒」(2)
◆不信深めた北のむやみな出方=中国のメディアと専門らは、北朝鮮の相次ぐ挑発行為が中国の不信を深めた、とみている。北朝鮮は1回目の核実験当時、約2時間前に中国に事前通報した。当時中国は「実験に踏み切るな」と阻止したが、黙殺されたものとされる。今回は北朝鮮が核実験を実施する29分前に、中国に通報した。
北京の外交筋は「中国が立場の調整も終えていない状況で北朝鮮が実験に踏み切り、中国政府が非常に怒ったと聞いている」と伝えた。北朝鮮が2度目の核実験と相次いだ短距離ミサイルの発射などで、韓半島の非核化と和平を叫んできた中国の顔をつぶしてしまったからだ。中国はまた、北朝鮮の核実験が韓国・日本・台湾の「核武装論」をあおり、中国が核で包囲される最悪のシナリオも懸念している。