北朝鮮の核実験を受け、米国が韓国に「核抑止力」として提供することにした「拡大抑止」の概念が新たに関心を集めていると、聯合ニュースが28日報じた。 米国の同盟国に対する核抑止力の提供は「核の傘」(nuclear umbrella)と「拡大抑止」(extended deterrence)という概念で表現される。 「核の傘」が包括的で政治的な概念なら、「拡大抑止」は核の傘をより軍事戦略的な次元で具体化した概念だ。
米国は1978年に在韓米軍に配置された戦術核兵器を1992年にすべて撤収した後、「核の傘」の提供を約束し、これを1992年の韓米定例安保協議(SCM)共同声明に明示した。 その後、「核の傘」概念は2005年のSCM共同声明まで明示されていたが、2006年に政府の強力な要請に基づき「拡大抑止」に変わった。 国防部は北朝鮮の核実験を受け、当時のSCM実務協議でよりいっそう強力な米国の防衛公約を要求し、この概念が共同声明に反映されたのだ。