【社説】足下に火がついたエコカー開発、生存の問題だ
遠い未来のことと思ってきた環境対応車、エコカーの開発が足下の火として迫っている。おととい米政府が新たな自動車排ガス規制案を発表したためだ。米国は2016年から自国内で販売される自動車の平均燃費基準を現行の1リットル当たり10.5キロメートルから15キロメートルに引き上げた。韓国が米国に自動車を輸出するには2016年からこの基準を満たさなくてはならない。
同じ自動車でも乗用車は基準が厳しく、軽トラックは緩い。乗用車の平均燃費基準は1リットル当たり16キロメートルだ。問題はこれを国内の自動車メーカーが合わせられるかという点だ。なぜならこれは選択の問題ではなく、必ず達成しなくてはならない課題であるためだ。対米自動車輸出が年間90万台に上る状況で、もしも米国の燃費規制に適合しなければ、それにより輸出ができなければ、韓国の自動車産業はその日で滅ぶといっても過言ではないだろう。