女子大生のＡさん（１９）は今月中旬、インターネットポータルサイトに開設された自殺関連ブログにアクセスした。当時Ａさんは自殺を考えていた。しばらく後「僕と一緒に死のう。手伝ってあげる」という内容のメッセージを受けとった。ブログ運営者チョン某容疑者（３２）が送ったものだった。２人はメッセージを通じて連絡先を取り交わし、２３日午後９時ごろ、ソウル瑞草洞（ソチョドン）のあるモーテルで会った。そこでチョン容疑者はＡさんにお酒を勧めながら「処女のままで死んでたたられてはいけない」と暴行をはたらいた。続いてＡさんを殺害しようとしたが失敗した。

チョン容疑者の犯行は家出した娘を捜してほしいというＡさん家族の通報で明らかになった。警察は「娘が遺書を残して消えた」という通報を受けて携帯電話の位置追跡サービスなどを通じてＡさんを捜し出した。Ａさんから犯行を聞きつけた警察は、瑞草洞のあるネットカフェにチョン容疑者がいることを突き止めた。チョン容疑者は検挙当時にも自殺ブログにアクセスし、犯行対象を探していたという。

警察はチョン容疑者を嘱託殺人未遂などの疑いで２８日、逮捕した。チョン容疑者は警察で「性的暴行を目的にＡさんらに会ったのではない。一緒に自殺しようとする思いは実際にあった」と述べた。警察はしかし「チョン容疑者が２度も同じ手法で性的暴行と殺害を試みたという点で悪質だ」とし「余罪がないか調査している」と述べた。