先週初め、釜山(プサン)で韓日中賢人会議が開かれた。 さまざまな議論があった。 通貨スワップの拡大、アジア通貨基金(AMF)の早期設立などを各国政府に建議することを決めるなど、具体的な結果が得られた実用的な会議だった。
今回の会議を見守りながら個人的に関心を持ったものの一つは、堺屋太一元経済企画庁長官の痛烈な自国批判だった。 「日経ビジネス」(4月13日付)のコラムにも載せた堺屋氏の主張の骨子は、日本政府がその間▽偽りの自由化▽偽りの国際化▽偽りの成長--という「3つの偽り」を続けてきたということだ。