9日午後、最高検察庁の記者室。会見で質問を受けた洪満杓(ホン・マンピョ)捜査企画官の表情が硬くなった。「前大統領が関連したもの…」と話して止まった。洪企画官を見る記者らの表情が変わった。洪企画官は「申し上げるには慎重が必要」として口を閉じた。
普段の答弁スタイルからみると、質問の内容が合っているという様子だった。問題の質問は「盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が先に朴淵次(パク・ヨンチャ)泰光実業会長に資金を要求したのか」というものだった。問答を総合すると、盧前大統領側が朴会長に資金を要求したと考えられる部分があるということだった。盧前大統領に対する司法処理の可能性を検察が初めて確認した瞬間だった。
◇鄭相文の逮捕令状の内容=洪企画官は「今日の逮捕令状に意味のあることがたくさん含まれている」と述べた。令状が請求された対象者は、盧前大統領の執事と呼ばれた鄭相文(チョン・サンムン)元青瓦台(チョンワデ、大統領府)総務秘書官だった。