「人質カード」握る北、ミサイル発射後まで備える狙い?(2)
プエブロ号事件当時は、朝米間の軍事的な緊張がピークに達し、交渉が順調に進まずに乗組員82人の拘禁状態が長引いた。半面、ハンジカー氏事件当時はリチャードソン議員(ニューメキシコ州)が北朝鮮を訪問し、釈放の扉を開いた。
統一研究院の鄭永泰(チョン・ヨンテ)研究委員は「抑留事態の悪化または急転は米高官の交渉への意志と北朝鮮がどこまで瀬戸際外交を使うのかにかかっている」という認識を表した。北朝鮮の開城(ケソン)工業団地で「北朝鮮の政治体制を批判し、従業員に脱北を持ちかけた」疑いで抑留され、2日間取り調べを受けている現代峨山(ヒョンデ・アサン)の職員1人も、同午後まで韓国側との面会が許されずにいる。