北朝鮮による長距離弾道ミサイルの発射準備が着々と進められている。

共同通信は２６日、日米関係筋が伝えたものとして「北朝鮮が長距離弾道ミサイルとみられる物体を発射台に設置した」と報じた。

北朝鮮は２４日、外務省の談話を通して「国連安全保障理事会が制裁に乗り出す場合には、北朝鮮の核問題をめぐる６カ国協議に参加しない」と主張している。

北朝鮮が予告した日程（４月４－８日）が差し迫るなか、ミサイル発射に対応する各国の姿勢には隔たりが生じている。まずは安保理の制裁発動をめぐる隔たりだ。

魏聖洛（ウィ・ソンラク）韓半島平和交渉本部長は２４日、６カ国協議の議長国を務める中国の武大偉外務次官と会談した後、「北朝鮮がミサイルを打ち上げる場合、団結した対応が必要だという立場を中国に伝えた」とし「団結した対応のレベルについては隔たりがあった」と述べた。

韓日中３国は「北朝鮮が人工衛星を打ち上げたとしても、ミサイル関連の活動を包括的に禁じた国連安保理決議第１７１８号に違反する」という点を強調してきた。

これを受け、北朝鮮の海外資産の凍結、北朝鮮主要人物の海外旅行遮断などを履行するためのリスト作成を進めてきた。しかし中国が加わらなければ、北朝鮮への制裁はいかなる効力も持たない。


共同通信「北、発射台にミサイル設置」（２）